市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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思いつくままに8

 ところが現代、20世紀になって、カメラの発明などのお陰もあって「そっくり」と言う価値が下落するに従い、創造の意味が変質した、というより本来の姿を現したと言うべきでしょうが、先に挙げたような空間表現上の創造ということになってきたのです。
 確かに考えようによっては、人の手によって作られたものは何であれ創造されたものとも考えられます。タクアンでもお饅頭でも下駄箱や花壇などなど、みんな創造ということになりかねません。もっとも「名人の創造された切干大根」などといわれても一向に美味しくなさそうですからそんな使い方は誰もしませんから良いのですが。それに考えてみればそれらは原料や材料を変質変形させただけで、本当の意味の創造にはなっていません。
 File0329.jpg
吉田敦彦 03-5・愚行・戦争クリックして見てください

 少なくとも芸術上の創造は、作ればなんでも創造になると言うわけには行かないのです。見る人のハートにとってそれが創造といえるにあたいするかどうかによって、その作品の価値が決まるのです。ただしその判断は人によってまちまちですから、ある人にとっては創造であっても、他の人にとってはどうでも良い空間に過ぎないことになることも多いわけで、そのことが作者の責任によるものか、見る人の資質の問題なのかも別の問題です。
 また繰り返すことになる訳ですが、作品が「見る人にとって、意味のある空間である」と認められたとき、創造の価値が生じるのです。
 抽象絵画では「そっくり、うまい、へた」と言うような価値判断は考えに入れなくて済みますので、この辺りの考え方は大分スッキリしています。本来的な意味で、「空間を如何にして人に感動を与える空間に作り変えるか」という問題として考えればよいと言うことです。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/12/11(月) 10:40:44|
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