市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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思いつくままに5

 なんとなくを大事にしましょう。なんとなく使いたい色を、なんとなく塗りたい形に塗って行こうと言う事に、自信を持ちましょう。これが抽象表現の出発点です。そして抽象具象にかかわらず、名作と言われるものならいずれの古今東西の作品でもが、ほんとうは言葉では表せない、「なんとなくよいなー」という部分があるから良い作品なのだということです。レオナルドやレンブラントが数多の同時代の画家たちの中でも飛びぬけた天才と見られるのは、結局なんとなく良いと言うしかないような部分の大きさの問題なのです。
 ところがこの直感、実はそう簡単には生まれてきてくれない、ここで多くのアーティストが悩むのです。結局俺には才能が無いなどといって、首をくくりたくなったりもするのです。要するにおしゃべりの次元での直感はだれにでも出来るのだが、そこからひときわ抜きん出て、独創的にしてしかも誰にでも通じるような直感的な表現を得たいと思うと、それが難しいのです。その辺りのことは、一つには感覚の鋭さの問題です。もう一つは経験の豊かさの問題でしょう。もう一つ、しつこく追求し続けようと言う忍耐心なんてのも必要のようですが・・・・。
20061207081203.jpg

06-1・予震 クリックして見てください

 文章を書く人は文章を読まねばなりません。文章表現に慣れる。語彙を豊富にする。そして感動を文章に表現するいろいろな実践例に触れる。つまり古今の名文に多く触れる機会を持つことで、それらが身についてくる。美術の場合も過去の名作に触れることは大切です。美術館に行って積極的に古今の名作の実物に触れるようにしましょう。
 しかしまた、色と形から受ける感動は自然の中にこそ豊富にあるはずです。自然の中に感動を積極的に求めて行くような経験を積むことが無いと、直感の沸いてくる素地が育ちません。ゴッホがパリに出て、それまで住んでいたオランダの片田舎のくすんだ色彩におさらばして、更に南フランスのアルルに行って、より輝かしい太陽に出会い、明快な色彩とタッチを生かした独自の表現を生み出していく。クレーもまた青年期の北アフリカのチュニジアへの旅行がきっかけであの独特の幻想的な美しい色彩に目覚めていく。そのような異なった世界への旅行などでの感動が、その画家の独自の表現世界を開花させることは良くあることです。また恋愛や失恋などの内面的な強い経験がきっかけになることも多いのです。音楽や演劇や映画などの感動から新たな表現を生み出す人もいるでしょう。「一日に10回は感動しましょう、それが若さを保つ秘訣です」などと言っていた百歳ばあさんがいましたっけ。とにかく感動を大切にする日常生活が、より深い直感を育てることになるようです。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/12/05(火) 18:54:02|
  2. 絵画入門
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

はじめまして。
文章を読まねばいけませんですか…身につまされますね。
自分の絵画について、もっとたくさんの言葉が出てくるといいなと常々思っております。
あなたの文章は、なれないせいもあってか、とても難しく感じます。HPやブログを何度か読み返して、考えてみようと思います。
私のHPとブログ、ぜひご覧ください。
  1. 2006/12/05(火) 20:38:10 |
  2. URL |
  3. 河野隆尋 #-
  4. [ 編集]

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