市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三つの入り口13

 以上で三つの要素あるいは抽象絵画への入り口に付いて、一通り書きました。これまでの抽象画家もこの三つの入り口のどれかから入って行ったのでした。多分全く最初から抽象絵画を描いていたと言う人はいないはずで、描写や具象絵画を描いていて、どれかの方角から余分なものを捨てて行ったりして、その方法をより純粋なものにしようとした結果、抽象表現に行きついたという人が多いと思います。
 ただしいくら純粋化に努めたとしても、三つのうちの一つだけでは作品にはならないのです。この三つはどこかで密接につながっており、お互いに支えあっているのです。例えば音楽を聴いてその感動を表現するにしても、小さな紙に描いているうちは良く見えても、少し大きな作品を描こうとすると、感動だけでは作品にならないことに気付かされることと思います。そのまま拡大すればよいかと言うと、そうは行かず、感動そのものがリアリティを失って希薄になり、とらえどころの無いものになってしまったりするのです。
 File0322.jpg


 具象絵画においては対象に似ているかどうか、つまり「うまい」とか「そっくり」とかという技術上の評価の陰に隠されて目立たなくなってしまっている場合が多いのですが、この三つの要素は、抽象も具象も無い全ての絵画の基本要素なのです。
 ピカソもクレーもカンディンスキーもモンドリアンも、抽象絵画の開拓者たちはそれぞれの度合いの違いこそあれ、この三つの要素の調和に苦心をし、それぞれの画境を深めていったのです。ここにいたる道筋は必ずしも単純明快なものでは有りません。それぞれにいろいろと考え、迷い、試みてきています。さてあなたはどの入り口から入りますか。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/11/19(日) 09:14:18|
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