市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三つの入り口12

 しかし結局言語表現と美術表現とは、全く異なった別なものです。色彩と形体を言語のように扱うことは出来ません。このことは美術作品から受ける感動を、言葉で表現してみようとすると良くわかります。単語をいくら並べてみても、文章をいくら工夫しても、感動の全てをぴったりに表現するのは困難なことです。何しろ美術に限らず、非言語のアートは言葉で表せないものを表現するのが使命なのですから。
 言葉に表せないものを表現することとはどういうことでしょうか。ちょっと考えてみてください、これがなかなか難しいと言うことはすぐお分かりいただけると思います。何しろ人間、通常頭の中でものを考えるには言葉を使わないと考えられないのですから。
 そこで結局美術の表現においては、なんとなくとか直感的にとかいうあやふやな所で、今塗りたいと思う色を選び描きたいと思う形に塗っていくしかない、と言うことにならざるを得ないと言うことになります。つまり言葉で考えたり説明したりしようとしないで仕事を進めるしかなくて、その結果できた作品を自分の内面から生まれた正直な表現として信ずるしかないと言うことです。
 File0321.jpg


 先に挙げたポロックの製作過程を記録したビデオなどを見ると、その直感的な表現の過程が素直に伺えます。もっとも彼の場合は結構器用な腕を持っていたようで、絵の具の一垂らし一垂らしがいちいちきまって行くのに驚かされるので、私のような不器用な人間にはまねが出来ることではないなとも思いましたが。
 何かを表現していることが、美術作品のデザインとの基本的な違いなのだと思います。そして何を表現するべきかが、現代の画家たちにとって最も大きくて困難な課題であり続けていまるはずです。
 ここではずですなどと言ったのは、そのような問題で一向に苦しまない画家も結構いるということです。下手に苦しんだりしていない絵の方が、見た目にはきれいで心地よいものに見えるから、却って売れたりするわけで、もうかりゃそれで結構と言う絵描きもいるのです。ということはそのような作品は絵画としての価値よりもデザインとしての価値で、つまり壁面装飾品として売買されていると言うことになります。
 以上なにやかやと書きましたが、要するにそのときなんとなく塗りたいと思う色を描きたいと思う形に塗ることが、絵画的な表現の最も単純明快な形だと言うことでした。そこで先に描いていただいた音楽を聴いての直感的なカキナグリも立派に作者の心の表現なのだと言うことでアートなのでした。安心してください。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/11/18(土) 09:22:21|
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