市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三つの入り口7

 さて抽象絵画にもどりましょう。構成とか構図とか言うと先に挙げたようなリピートとかバランス等の構成要素を駆使して、画面上の形体や色彩のまとまりと変化をうまく調和させることを言うのですが、ここでは少し視点を変えて先のリアリティの追及の方向から考えて見ましょう。
 キャンバスも画用紙も一定の広がりを持った空間であるとして、真っ白なキャンバスのようなものはまだ、人間のハート(内面)にとってどうでも良い関係の無い広がり(空間)であると考えられます。これをハートにとって意味のある空間に変える作業を、造形の作業と言います。意味の無かったただの空間を線なり面なり色彩なりで分割したりして、人のハートに働きかけることの出来る新しい空間に変えるということはつまり、画面空間にリアリティを与えるということではないかということです。

 試みに白い紙のどこかに点を一つ描き込んで見てください。さてどうでしょう、それだけでも大分その白い空間が自分に近づいてきたように思えるのではないでしょうか。さてそのつぎにまた一本の線を描き加えるとして、どこにどのような向きで、どの程度の長さの線を描きこんだら良いでしょうか。
 当然その応えは人によってまちまちでしょう。一本一本線を描き加えて行ってそのときの自分の気持ちにあった空間に変化させていく。このような「なんとなく」と言うくらいのことでも良いから、「気持ちに合う」と言うことがリアリティがあるということにほかならないのだと思います。ですからこれをいつまでも気の済むまで、繰り返し続けていけば自然に(少なくとも自分にとっては)リアリティのある空間が創造されるはずです。
 原始時代から人は作ったものの表面に模様をつけました。例えば縄文土器の表面に縄を転がしながら押し付けることで全面に模様を施したのも、同じような気持ちからではなかったかと思います。

File0315.jpg

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/11/10(金) 10:11:59|
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