市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三つの入り口2

1、写実性(リアリティー)
 とっぱなから、アレッと思われるかもしれませんね。写実は抽象の反対ではなかったでしょうか。なのに抽象絵画の入り口に「写実」があるとは。
ブログ「デッサンのすすめ」のどこかにも書いたはずです。「写実は抽象の始まりだ」とか。あらゆるものを細部までそっくり描くことはできっこない話ですから、どうしても形の省略や整理や単純化が必要になります。だいたい三次元のものを二次元平面に写すこと自体が、抽象の作業ではないですか。などといったことだったの思います。写実と言いながらも、要点さえ押さえれば簡略化したり整理したりしてもかまわないのです。その方向をドンドン推し進めていくと、結局抽象絵画に行き着いてしまいます。
 例えばあの実に単純明快な構成の作品を作ったモンドリアンには、純粋抽象の作品を描くまでの過程で次のような作品があります。一本の樹を描いてその要素だけを引き出して行ったら、何本かの幾何学的な線にいたりついたということのようです。
 File0302.jpg


 自然の中にはいろいろな場面で、はっとするような美しさを見出すことが出来ます。その感動を伝えようとしてそれを描写するのは写実です。しかしその美しさの元の要素になっているものを追求していくと、最も基本的な幾つかの形と色彩に至りついてしまうでしょう。花の美しさを形の上でいえばシンメトリーの美しさであり、また同じ形の繰り返し(リピート)の美しさでもありましょう。そのような基本要素だけを取り出してしまうと、見た目には抽象絵画としか見えない作品が出来上がります。
 このような方向は、幾つかのりんごを基本的な円(球)または弧線の集まりとして扱った、セザンヌの作品にその傾向がはっきり現われていますし、それ以前既に印象派の点描技法などにも、その萌芽を見ることが出来ます。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/30(月) 09:31:20|
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