市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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形について6

 平衡曲線による構成も、いろいろとバリエーションが考えられます。自然の中にも平行曲線のデザインは良く見られます。例えば樹木の木目とか年輪とか葉脈、指紋、くもの巣などなど。シマウマの模様のような大きなものから蝶や蜂などの昆虫の体に見られる模様など、いろいろと参考にしてみてください。波や雲や流水などの流動するものにもしばしば平行線が感じられ、それに基づいて図案化がなされたりしていますから、それらも参考になりましょう。厚紙から任意の曲線を切り抜いて、それを少しづつずらしながらなぞっていけば、いろいろ多様な平行曲線群を作り出せます。
 円や長方形や三角形などの面的な形体も、平面構成の要素として加えていきましょう。いずれもそれぞれに個性のある形体ですから、その位置や大きさや角度には気を配らねばなりません。
 円は求心力あるいは拡散力を持っていて強い存在感を発揮する形ですから、相当混乱した雑然とした空間でもまとめてしまいます。正方形も求心力があり主役になりたがる形ですし、直角の塊として秩序感をしっかり備えています。三角形は三つの角の方向や位置の関係次第で、動きをもったり安定感を表したりします。
File0298.jpg


 線の描き方によっても表情が異なります。定規やコンパスの線とフリーハンドの線では大分違いますが、更に少しづつ伸ばしていく線と一気に引く線でも違います。力を込めて自信を持って進める線となんとなく頼りなげに進む線との違いなどもあります。クレーやベン・シャーンなどの作品では線の描き方自体が、その作家の個性と作品の表情を決定付けているようです。
 以上のような線の構成に自由な配色を施して見ると、またよいトレーニングになります。画面全体を意識しながら、そのとき使いたい色を自由に選んだり系統的に選んだりしながら、塗り方も工夫して美しい作品に仕上げてください。
 またこのような構成の作業を数人で共同で行えばちょっとしたゲーム感覚も味わえて楽しいものです。線一本引いたら次の人に回していくというような。

File0299.jpg

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/28(土) 09:22:56|
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