市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

4,形(フォルム)について

 初心者は、抽象絵画には色彩から入るのが良いかと思います。もともと抽象絵画のはじまりが、歴史的に見ても色彩のデッサンからの解放の流れの中でうまれたとも考えられます。それで、ここまで色彩についてちょっと詳しく書いてきました。
 ただしあらためてここで念をおさねばならないのは、色彩は結局感覚であって理屈ではないと言うことです。色彩理論はどこまでも色彩感覚の幅や経験を広げ深めるための手がかりであって、それ以上のものでは有りません。作家として表現者としては、つまるところは今使いたいと思う色を使うしかないのです。そしてそれを繰り返す中で色彩に慣れ親しみ、自由にこなせるようになっていくしかないのです。
 色彩は詩です。歌です。形も表現力を持ちますが、見るものの目にまず飛び込んできて、感動を引き起こすのは色彩でしょう。歌うように情緒や感動を込めて喜びを持って、色彩を使って行きたいものです。ルノアールを見ても、ボナールを見てもクレーを見ても、カンディンスキーを見ても皆色彩が響きあい何らかの情緒を伴って美しいのです。
 File0289.jpg


 ところで、抽象絵画の理念の元祖と言えるセザンヌは「色彩の完成がデッサンの完成である」と言うようなことを言っています。一般的にはその構成の厳しさと緊密さで知られる人ですが、オレンジ色や褐色の系統に対するに藍色という補色関係も結構多用している彼の作品の色彩は、一見地味のようでいて良く見るとなかなかに鮮やかで美しい色彩です。
 彼がここで言っている「デッサン」は、空間と形体と構成を一まとめにしたものと考えればよいでしょうから、先の言葉は「空間の秩序は色彩抜きには考えられない」ということか、あるいは「色彩と言う要素も含めて空間の秩序を作っていかねばならない」と言うことです。
 またしかし、この言葉を逆にして「デッサンの完成が色彩の完成である」とも言えるのではないでしょうか。美しい色彩も画面空間の中でそのそれぞれが生きるように配置構成されなければ、絵画としての価値も意味を生まれてこないと言うことです。

File0290.jpg

スポンサーサイト

テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/22(日) 10:24:14|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://dantuku.blog59.fc2.com/tb.php/66-935d8743
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。