市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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配色練習9

 配色の奥の手の一つにグラデーションという技法があります。これを用いると、使う色の数を相当数に増やしても調和が取れた美しい配色になるのです。
だんだん変化とでも言いましょうか、つまり赤と緑ではどぎついコントラストの配色ですが、その2色の間にだいだい、黄だいだい、黄色、黄緑を色相環の順に並べてはさむと、美しい調和のグラデーション配色になるのです。これは色相のグラデーションで、虹のような美しさが現れるのですが、明度のグラデーションや彩度のグラデーションもあります。いろいろなもののデザインに応用されていますから家の中や街角などでも探してみてください。
 また無彩色という色は便利な色でどんな色とでも調和しますし、相手の色の彩度を高めてくれます。例えば、どうもしっくり調和してくれない2色があるとしたら、その間に無彩色をはさめば良いのです。黒い輪郭線をはっきり描いた塗り絵や漫画などが、どんな配色でもきれいに見えるのはこのためです。そう言えば黒や白やグレーの服には、どんなに鮮やかな色のネクタイや装身具でも安心して使えますね。ということで大変便利な無彩色ですが、これにばかり頼っていては、本当の意味での色彩感覚は育ちません。日本の公募団体展などでは黒や灰色に頼っている作品が多く展示されている場合が多く、西欧の美術展などに比べて色感の貧しさを感じさせます。いろいろな色を、美しく豊かな表現力を持たせて使って行きたいものです。

 以上で色彩学の入門を一通り終えることになります。あとはとにかくいろいろな場面で色を積極的に使ってみて、経験を増やし色彩感覚を豊かにしていってください。ただし若いうちはどうしてもその年齢にふさわしい好みの色や配色があって、環境や内面的な精神状態にも左右されて色彩を自由に使えない場合が多く、配色効果よりも表現的な効果で使いがちです。ある程度の年齢になり経験を積んでくると、多種多様な色彩を自由に使いこなせるようになってくるようです。
 抽象表現の上から考えれば基本的にはそのとき自分が使いたいと思う色を遠慮なく使えばよいのですが、いろいろな色のいろいろな配色のそれぞれの効果を幅広く理解し、活用できるようになるためには、ここに書いてきた程度の色彩についての常識は、持っていたほうが良いと思います。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/19(木) 10:29:50|
  2. 色彩
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