市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三原色と混合3

 一般に比較的に性質の近い色同士や三原色の、例えば緑に黄を混ぜるとか青に赤を混ぜるようなことは誰でもよくやりますが、補色に近いような性質の全く違う色同士を混ぜることはあまりやらないのではないでしょうか。
 風景画を描いているときに、緑の絵の具だけでは木々や草の緑の感じは表せません。黄色や青や白や黒で変化を付けてみても、ちょっと違います。こんなときにわずかに朱色や茶色を混ぜてみると急に感じが出てきます。木々の葉っぱの緑には、秋になって紅葉になるときの赤やダイダイの色素が既に含まれているのかもしれません。
 その他の補色に近い色同士の混色も、いろいろと試みてみてください。使える色彩の幅がぐっと増えてきて、作品のニュアンスが豊かになることでしょう。もちろん混色でなくて重色でも良いわけで、透明水彩や油彩の透明色を塗り重ねることでも良いわけです。
 実際の絵の具の混合や重色については、経験を重ねて身につけていくより仕方ないのですが、この減算混合と言う法則はまず頭に入れておくべきです。要するに絵の具は混ぜれば混ぜるほど、暗く濁ってくると言うことです。
File0271.jpg


 同じ絵の具を使っているのになぜ私の絵は濁って汚く見えるのか、と思うような人はこのことをまず考えることです。配色の効果も見逃せませんが、混色をできるだけ避けることで、この問題は大幅に解決できるはずです。私は小学校のころに、先生から絵の具は三つ以上混ぜてはいけないと教わりましたが、実際には類似色の場合と色環上ではなれた色の場合ではだいぶようすが異なりますから一概には言えないことです。とにかく2色以上の混色をできるだけ避けるようにして絵の具を使っていけば、ずっと濁りのない絵が描けるはずです。
 とにかくこればかりは経験を積むより仕方ありません。絵の具の混色には無限の場合があり、同じ緑でもビリジアンとパーマネントグリーンでは、混ぜたときの効果が異なるのですから。
 美術の世界でプロとアマの違いがあるとしたら、この辺りの経験の深さも大きな目安になるのではないかと思います。
 結局絵は「枚数を描くしかない」と言うのもこの辺りから来る真実でしょう。このような経験を積むためにはやはり、風景や静物の写生が最も効果的なのです。デッサンの勉強も大切ですが、絵の具を使った描写経験を積むことが、その人の色彩感覚を豊かにするのです。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/28(木) 10:12:20|
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