市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三原色と混合2

 さて先の塗り絵に戻りますが、赤に黄色を混ぜて作ったダイダイ色をもとの赤と比べてみてください。明度の高い黄色と混ぜたのだからその二つの中間の明るさの色になってよさそうなものなのに、どうも暗っぽくて赤と同じくらいの明度に見える色になっているのではないですか。
 絵の具やインキの色を混ぜると、必ず中間の明るさより暗くなるのです。これを減算混合の法則と言います。
 ものが赤く見えると言うことは、一般的には物の表面が太陽などの光線の中の赤い色の光だけを反射するから、赤く見えるのだと考えられがちですが、実際は赤の補色の青緑や緑の辺りの色の光を吸収するために、赤く見えるということです。ですから、赤い色と黄色い色を混ぜると赤の補色の青緑の辺りと黄色の補色の青紫の辺りの両方の光を吸収する色が出来るということになりますます。つまり光の吸収率が倍に増えると言うことですから、それだけ暗くなるのです。

File0269.jpg


 と言うことで絵の具やインキは、混ぜれば混ぜるほど暗くなるのです。ですから絵を描くときも、なるべく混ぜないで描いた方が明るくて色鮮やかな絵が描けるということになります。
 そこで三原色を皆一緒に混ぜてしまうと、一番暗い色つまり黒に近い色が出来てしまうわけですが、補色同士例えば赤と青緑を混ぜても同じような結果になるはずです。ためしに色相環を見てその反対に来る色を混ぜてみてください。
 こうやって補色や三原色を混ぜて出来た黒は真っ黒のように見えてもいくらかどちらかの色みが残っているので、全く素っ気の無い無彩色の黒や灰色にはならず、また混色の度合いで微妙な変化が出せますので、都合の良い黒といえます。
 写生のときなどは、自然の中に真っ黒という色はめったに無いのですから、水彩でも油彩でも、暗部にはこのような「黒に近い色」を使う方が自然な感じが表せるはずです。ちなみにゴッホは黒の変わり、にプルッシアンブルーとバーントシェンナを混ぜた色を使っていたそうです。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/25(月) 14:51:14|
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