市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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色彩の働き8

・対比現象
 配色の際に気をつけなければならないものにこの対比現象があります
 色は周囲の色次第で美しくも見え汚くも見えるものですが、そのような色同士の相互干渉とでも言うべき現象もしばしばおきます。それを三要素にしたがって分けて明度対比、彩度対比、色相対比と言います。
 より暗い色と配色された色の明度は、実際より高く明るく感じると言うのが明度対比です。逆に明るい色と配色された色は、実際より暗く見えます。
 同様に彩度対比は、より鮮やかな色と配色された色は実際よりくすんで見え、彩度の低い色と配色された色は、より鮮やかに見えると言うことです。例えば、明度が最も低い色であり彩度も無い黒と配色された色は、どんな色でも一段と鮮やかに明るく見え、生き生きした色彩に見えます。彩度の低いことでは白も同様ですが、明度が高いためにこの色と配色された色は暗く見えることになり、それほどにはきれいに見えないものです。この白の明度を下げて灰色にすれば、配色された色は鮮やかに見えてきます。静物画や人物画におけるバック(背景色)の効果はこんな所にもありますから、地が真っ白なキャンバスのうちは塗る色が汚く見えるので、なるべく早い段階でバックを彩色した方が良いのです。

File0267.jpg


 最も彩度の高いと言われる赤の純色や、純色中で明度が最も高い黄色と配色されると、どんな色でも一段くすんだ色にしか見えません。
 色相対比は、配色された色が互いに補色に近づいて見えるということです。
赤っぽい背景色の中に配置された色は補色の緑に近づきます。青は青緑に近づき、黄色はキミドリに近づきます。この関係は色相環を頭に描ける人ならすぐ見当が付くと思います。配色された二つの色はお互いに色相環上で遠ざかろうとする性質があると言うことです。大きくて鮮やかな色面の中に小さく切った灰色の色紙をおいてみると、その色紙が背景の色の補色に見えてきます。
 これはデザインの場合などでも、十分に気をつけなければならない問題です。塗った色が違った色に見えてしまうということですから。その場合は地色に近い色を少し混ぜて、調整してやる必要があります。例えば赤の背景の中の黄色はやや緑っぽく見えるので、黄色に少し赤を加えてオレンジ色に近づけてやると丁度良い黄色に見えるのです。
 もちろん、絵を描くときにも気をつけなければなりません。例えば緑の木立の中の茶色の屋根が真っ赤に感じられて、その感じのままに赤い色でその屋根を描いてしまうと、むやみにどぎつい絵になってしまったりするのです
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/23(土) 09:21:02|
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