市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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色彩の働き7

明示度
 進出色が遠くから見ても目だって見えるということに似ているのですが、塗り分けられた二つの色の区別が遠くから見てもはっきり見分けられるかどうかも、色彩の機能として大切なものです。
 例えば看板の文字などは、離れてみてもはっきり形が見分けられるのでなければ困ります。それは地色と文字の配色の問題です。黄色が進出色だと言っても、地色が白だったら黄色の文字は読みづらいことになるでしょう。性質の違う色同士ならはっきり見分けられそうですが、赤と緑の配色などは先に書いたとおり境目がちらちらしてしまってかえって見づらいことになります。
 このように二つの色が遠くから見ても暗い所で見てもはっきりみえるかどうかを配色の「明示度」と言います。身の回りでこの明示度が特に要求されているものを考えてください。ポスターの文字もそうですがもっと必要なものがありますね。
 車を運転している人なら毎度お世話になっている、交通標識や案内表示などは良い例です。あれに使われている配色が、明示度の高い配色の代表的なものだと思ってください。なにしろ走っている車の運転手の目になるべく早く見分けてもらわねばならないのですから。

 交通標識は大方白地です。そして図形は赤か青かで描かれています。これらは皆明度の高い無彩色の白に対して、明度が低めで彩度の高い色の配色です。つまりコントラストの強い配色の中でも、明度差と彩度差のはっきりした配色と言うことです。コントラストの強い配色でも赤と緑のように明度差と彩度差の少ない配色は見分けにくいのです。
 明度の低い無彩色の黒に対して明度も彩度も高い色の配色も、もちろん明示度の高い配色です。私の子供のころ、米軍が占領軍として日本にいた時期、街角のあちこちに急造の交通標識が立てられました。それらが皆黄色の地に黒で例えばSTOPなどと書かれていました。米軍が去り、正式の交通標識が出回るようになって、この黄色と黒の配色はもっと重要な役割を持たせられるようになりました。看板やポスターなどにも使われますが、どうも品の無いものになりがちですから、この配色のものは街中でも良く目立つはずです。探してみてください。多分どこかで黄色と黒のだんだら模様のものに気付くはずです。それには近づかない方が良いでしょう。
 今ではいわゆる危険物の表示にこの配色が使われているのです。クレーン車の回転部分とか可動橋の橋げたなどの運動によって人に危険を及ぼすものや高温になるパイプやタンク、あるいは毒物や放射能物質の保管容器や高圧の電源などにはたいてい、この配色が使われています。踏切の遮断機にも使われていますね。黒と黄色の配色は明示度の最も高い配色なのです。黄色に近いダイダイやキミドリと黒の配色もこれに準じます。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/17(日) 09:59:10|
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