市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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色彩の働き3

 赤の補色の緑系統が目を休ませる色だと言われているのは、この色が可視光線の波長の範囲の中央にあって視神経を疲労させないと言うことが、基本的にあるのではないかと思います。無理せずに気楽に見れる色な訳ですが、その上樹木や草などの色彩と言うことでの心理的な効果もあって心を和ませるのではないでしょうか。
 ただし非常に鮮やかに塗られたこの色を視野一面に見るなどと言う経験は実はあまり気持ちの良いものではないのです。ですから、この色ばかり見続けると精神的な下降が起こり鬱病に近づくとも言われます。やはり陰影の変化や花などの色が適当に混ざっていたりして、風にゆすれていると言った緑が心地よいのです。
 20世紀の最高の色彩画家と言われるマチスが「1センチ四方の青より10センチ四方の青の方が青いのだ」と言っているように、色彩は面積によってもその持つ表情や効果が変わるのです。
 青と言えば寒色の代表で、冷たいは冷静につながり思考力を高める色とも言われます。大学研究室辺りに向いた色といえましょう。かつてあったアートシアターギルドの映画館の内装が、明るめのコバルトブルー一色だったのは特異な印象として際立っていたと思います。

File0263.jpg

マチス「緑色の食器戸棚の静物」

 ところで食欲の出る色彩と言うのはどんな色彩でしょう。レストランや食堂では、その色彩によってだいぶ客のいるに影響が出るようです。一般的に暖色系統が好まれ、特にクリーム色やサーモンピンクなどの明色が食欲を増進させる色といわれます。これに比べて濃い寒色系統は食欲を抑圧する色と考えられますが赤紫に近いのチョコレートや水色のシャーベットなどはどうでしょうか。
シャーベットトーンなどとも言われる、白を混ぜた色は色彩学上は明色ですが、ソフトな印象を与えるのは当然としても、何かしら夢の中のような淡いロマンチックなムードをも生み出しもします。どちらかと言うと幼年期を思い出させる色彩で、薄紫やピンクは幻想ムードの立役者です。これに対して黒の混ざった暗色の配色は暗いことはもちろんとして、褐色やワイン色やウコン色や紺やダークグリーンなどを配色してみると、シャーベットトーンとは正反対の性質を持っていることがわかります。重いとか地に足が付いていると言った感じで、熟年期向きの渋く地味な雰囲気をかもし出します。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/13(水) 09:27:27|
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