市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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配色5

・コントラスト
 調和がそれぞれの色の性質の共通点で、仲良くしっくり結びついていく方向であるのに対して、その反対に性質の違いを際立たせてぶつかり合い緊張関係を生み出すのがコントラスト(対比)の配色です。当然色立体で反対の位置に来る色や遠く離れた位置に来る色の配色になります。色立体で距離が近ければ近いほど調和の傾向が強まり、離れれば離れるほどコントラストが強まると言うことですから。
 緊張感の高まりと言うことですから、この種の配色は心地よさよりも強さや激しさや目立つことを狙ってなされるべきものです。
 その中でも代表的なのが補色の配色です。色相環で正反対の位置にある二色の組み合わせのことで、反対色とも言われます。
 補という字はおぎなうと言う意味を持っていますから、ここでは何かが加えられて強化されるのだと思ってください。なにが強化されるのかと言うと彩度です。配色された二色それぞれの彩度が高められ単独の時よりも鮮やかに見えるようになるということです。

File0260.jpg


 補色の性質を知るために三つの実験をして見ましょう。一つは残像現象の実験です。白の中に置かれた一つの純色の形をじっと見つめてからその形を取り除くとその後にありありとその色彩の補色の形が浮かび上がって見えてきます。例えば赤い一辺の色紙を見つめていた後には青緑の色が見えるのです。
 次に補色の二枚の色紙をぴったり付けて並べてその境界辺りを見ていると、その辺りがちらちらと光って見えてきたりぎらぎらとどぎつく見えたりします。境界の辺りでお互いの残像現象が起きて、お互いの彩度を高めあっていると見てよいでしょう。二枚を離してみればもうそのどぎつさは無くなって赤は赤でしかなくなってしまうのですが、くっつけるととたんに境界の辺りに異変が生じてどぎつい配色になってしまいます。
 もうひとつ補色の性質の大事なものに、この二つを混ぜたらどんな色が生まれるかと言うことがありますが、これは実際に試してみてください。
 補色以外にもコントラストが狙いの配色はいろいろ考えられます。明度差が大きいものや、色相差が大きいものや、彩度差が大きいものなどが考えられますが、それらについては後の項にもいろいろと出てきますのでそちらに譲ります。

File0261.jpg

カンディンスキー「クーポラ」(クリックして見てください)
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/09/07(木) 08:51:50|
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