市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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色について②

 しかしまた、異なった環境で育ち異なった感動経験を持つことで、人それぞれに色彩によって引き出されるイメージは少しづつ異なります。そのために赤なら赤と言う色彩にも、人によって受ける印象は微妙に違うでしょう。そのときその人が置かれている状況によっても、影響を受けるでしょう。
 私は少年期の一時期、絵を描くときにものの陰や輪郭線を鮮やかな紫で描いていました。私自身にはそれがきれいに見えるし不自然とは思っていなかったのですが、学校の先生には紫がどぎついと言われましたし、周囲の人も異様に感じていたようです。そしてある時期が過ぎるとそのような鮮やかな紫は使えなくなり、そのころの絵を見れば不自然だと感じるようになって行きました。 また青年期のある時期には黒と赤の配色を好む時期があり、何でもその配色にしないと気が済まないように感じたものでした。また別の時期には黄色と白といった不安定な配色を好んだこともありました。このようなことを色彩心理学の専門家に話せば、それぞれそのころの私の心理状態に何らかの特徴を指摘してもらえるのかもしれません。

 私の生まれは四国の徳島で、父の郷里は熊本母の郷里は静岡と言うことで、ルーツが南寄りなのに東北の仙台で育ちました。私は子供のころから鮮やかな原色を好み、灰色や褐色は苦手でした。
 文学に出て来る仙台は、さわやかな5月の新緑の鮮やかさ辺りがしばしば称えられているのですが、それはそれまでの秋半ばから長い灰色の季節があるからかもかもしれません。私の記憶の中では、半年間に及ぶ鉛色の空と殆ど黒に近い杉林や褐色味を帯びた枯れた林などの、無彩色に近い風景が仙台のイメージとして幅を利かせています。
 そのためでしょう仙台育ちの画家の多くは、褐色とやや青みを帯びた灰色辺りの地味な配色を好むようでした。もちろんまだ、街路や建物にも鮮やかな色調のあふれてくる高度経済成長以前のことです。このことは大学4年のときに東北北海道の大学の連合文化祭が、私の通学したいた東北大学で開催されたときに、より具体的に感じ取られたことでした。北海道を除いて、北に行くほど色調が寒々と暗く無彩色に近づくと感じられたのです。北海道が例外だったのは長い冬が白一色であることや、住む人のルーツがまちまちであることによるのでしょう。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/08/17(木) 10:12:25|
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