市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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続々続公募展について

 代表的な幾つかの公募展の会場に入ると、息苦しさを覚える。会場狭しとびっしり並んだほぼ同じ大きさの一人一点づつの大作群、いずれも精一杯自ら持てる技術を発揮して見せており、しかも近頃はなぜか黒っぽいおもっ苦しい雰囲気の作品が多い。
 入選作の背後に同様の作品が何点も出品されていることを思い、このような公募展がいくつもあることを思うと、そこに費やされたであろう膨大なエネルギーの量に呆然とする。これだけのエネルギーがあればもっと世界的に評価される作家が輩出されても良さそうに思うのだが、公募展からは一向に世界的な作家は現われず、見てもなかなか心に訴えてくるような作品にはめぐり会えない。
 本当にこれらの作者たちは「自分の描きたいものを描きたいように描いている」のだろうか。もしそのように描いているなら、もう少し素直に見るものに訴えて来るものがあっても良さそうなものだと思う。エネルギーが誤った方向に捻じ曲げられ浪費されているのではないだろうか。何が捻じ曲げているか。答えは簡単である。主たる元凶は審査という奴。
 審査を通らねば展示してもらえず、合格しても審査員の目に留まって賞の候補にでもならなければ良い場所には展示されない。やっと審査を通っても、一点だけの作品が、2段掛けの上のほうの隅っこに飾られるのでは情けない。どうやったら審査員の目を引くことが出来るのかに出品者は悩む。その悩みが既に本来の制作の本筋から離れていることにも気付かないで、少しでも目立たせようとか、その会の風潮に合わせねばと言うあたりに汲々となる。まず作品の大きさはその会の規定の最大限の大きさで無ければならず、分りやすいのは作品の内容よりも技術であるから、うまいとかきれいとかどうやって描いたのか不思議がられる様な技法を売り物にしようとしたりする、あるいは調和を無視して黒を多用したコントラストの強い画面を無理に造ったりする。
 登竜門を通って絵を売れる身分になりたいと思うのならそれも良いだろう。しかし美術とは本来表現であり創造であるはずだ。表現と創造の喜びが作者突き動かして形になったものが美術作品ではないか。誰かに気に入られたいとか審査員の意向を思い計ったりして制作したのでは、本当の表現や創造を行えるはずが無い。
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テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/04/06(火) 19:00:57|
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