市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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目に見えないものを描く2

 選曲には苦心しました。私の音楽の趣味はクラシックですが、ジャズやポピュラーも嫌いという訳ではなくて、FMの放送などをただなんとなく環境音楽的に聞き流しに聴いていることはあります。ただ、絵に描くと成るとやはりクラシックの方が良いのではないかと思います。連想されるイメージや色彩の幅が広いと感じるのです。もちろん皆さんはそれぞれの好みで選んでいただけばよいのですが。
 生徒の中にはクラシックと聴いただけで、頭が痛くなるようなのもいますから、最初の曲には耳慣れない現代曲を聞かせて「これは何だ?」と言うような意外性をもたせたり、ガーシュインなどのジャズっぽいのも含めたりして、なるべくイメージや色彩を誘い出しそうな曲を選び、テープにとって置いて聞かせます。一例を挙げますと一曲目がエドガー・バレーズの「イオニザシオン」、これは打楽器にサイレンを組み合わせた騒音音楽に近い現代曲です。2曲目にはガラッと変わって叙情性の高いベートーベンのピアノソナタ「月光」、その次がシベリュースの壮大なシンフォニーの「フィンランディア」そして軽快なガーシュインの「パリのアメリカ人」と続いて最後がドゥビッシーの幻想的なゆったりした雰囲気の「牧神の午後への前奏曲」といった具合です。
 

 長いものはキリの良いところで切って、一回7~8分くらいの曲を二回繰り返して聴いて、その間に一枚描いてもらいます。
 この授業には生徒は積極的に参加します。初めは戸惑う者もいますが、音楽の好きな者や色彩感覚の鋭い子は難なく描き始めますから、他もすぐに引き込まれていきます。ただぼんやり聞き流すよりも集中しますからだんだん興奮してきます。3曲から4曲で「疲れたよ」「もういいよ」と言う声がでますがそれでも曲をかけると夢中で色をぬたくります。だから最後の曲はなるべくロマンチックで穏やかなものにしておきます。あとの授業に差し支えると困りますから。
 もちろん作品とはいえないようなカキナグリが多いのですが、殆どの生徒の作品には自然に曲想の違いが表れていますし、思いがけないくらい新鮮な色彩表現をする者も結構います。具体的な風景などを描く者もいますが局のイメージが表されていればそれでよいことにしています。曲名と作曲者名を曲の終わりの方で知らせて画面の隅に書き込ませます。はじめから知らせたのでは題名に発想が引きずられます。

File0226.jpg

File0227.jpg

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/07/28(金) 10:16:28|
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