市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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絵画の二つの道

 ここしばらく見てはいないのですが、今開催されている日展の洋画部門の作品などは、これを絵画芸術の作品と見るべきかどうかと考えます。きれいなものをきれいに描くことで、その技術を競い、見る人の歓心を買おうとしているものばかりではないかと思うのです。そこには作者の個性も表現に対する意欲も殆んど見られない。
 私はこれらの作品はデザインの一種、壁掛け装飾とみなしています。あるいは売り絵又は絵を売るための宣伝広告か。しかも多くの場合、師弟関係の中で先生の描き方を踏襲するから、似たような作品ばかりが並ぶことになります。かつて日展の大御所が亡くなられてその弟子達が追悼のグループ展を行ったのを見たことがありましたが、まるで一人の人の個展のように見えました。
 だいたい21世紀には入ったのに、20世紀前半に始められて今や西欧では常識化している抽象もシュールも受け入れない団体展が日本の画壇を代表するような顔をして、国立の美術館で(他は2週間が普通なのに)6週間にわたり企画展示室以外の全館の10室を使う展覧会を開催しているということに、この国の美術文化の後進性を見せ付けられる思いがします.
 絵画は今や表現の一手段と捉えられています。作者の感動を伝えるために描かれるべきものと言うことです。作者が正直にそのとき描きたいものを描きたいように描くことで、表現性は獲得され発揮されるものであると思います。その場合でももちろん美術である以上、また作者に美への希求がある以上何らかの形での美の追求はあるべきですが、きれいなものをきれいに描く技術の追求だけではないはずです。空間性の完成を求めるコンポジションや色彩に対する感覚の練磨は大切でしょう。
 絵画には、見る人に阿ってきれいに描く壁掛け装飾として描くか、描きたいものを描きたいように描いて自らの感動を表現していくのか、二つの道があるようです。
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  1. 2009/12/12(土) 09:46:51|
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