市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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第2章 とにかく描いてみよう 1、目に見えないものを描く

 ポール・クレーと言う画家をご存知でしょうか。スイスの出身で、最初の抽象画家として先に挙げましたカンディンスキーとは、ドイツに出来た最初の近代的デザイン建築学校バウハウスにおいて教授としてともに勤めていたこともあって、やはり抽象美術の草分けの一人です。音楽についての造詣も深く、バイオリニストとしては一流の腕前だった言われています。
 そのクレーの言葉に「美術は目に見えないものを見させるものなのだ」と言うのがあります。この言葉は具象も含めてあらゆる優れた美術作品に不可欠の要因として「目に見ええないもの」つまり「精神的なもの」の表現が重要であることを示している言葉なのですが、これを字義通りにとって抽象美術に当てはめると大変わかりやすいことになります。「抽象絵画は目に見えないものを目に見えるようにすることだ」と言うように。目に見えないものを描こうとすれば当然具象的な形態は使わないことになり、必然的に抽象絵画が生まれてくると言うわけです。
 
File0224.jpg

クリックして見てください
 私は中学校でも高校でも公民館のサークルでも、年に一度は生徒たちに抽象画を描かせて来ました。その際の導入として「目に見えないものを絵に描いて見ましょう。その最初としてまず今日は音楽を描いてもらいます。」という課題を出します。音楽は確かに美しくて感動を呼び覚ましますが、目には見えず歌曲の歌詞を除いたリズムとメロディーの世界にはなんら具体的な意味はありません。全くの抽象の世界です。音楽を聴けば自然に体が動き出してダンスが生まれるように、音楽にハートを乗せさえすればその音楽のように美しい絵画が描けるのではないか。
 「音楽を聴きながらどんどん描いていくこと。そのとき頭に浮かんだ色、塗りたくなった絵の具を筆につけて塗りたいように塗りなさい。なんとなくオレンジ色が頭に浮かんだらそれを塗ればよい。まるっこい感じの音だと思ったら丸っこく塗ればよいし、シャカシャカと感じたならシャカシャカと塗れば良い。濃く塗った方が良い場合薄く塗りたい場合、直線的な音や曲線的な音、いろいろあるだろう。とにかくあまり考えずに直感的にどんどん描いていくこと。」
 画用紙を横長に使って、更に横に二等分してワイドな画面を作って描かせました。これは音楽の時間的な経過に対応しやすくするためですが、特にそのことにこだわる必要も無いとも言っておきます。鉛筆は使わずに最初から筆で描かせます。絵の具は先にパレットに一通り出しておいて、どの色でもすぐ使えるようにして。

File0225.jpg

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/07/27(木) 18:33:48|
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