市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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なぜ、抽象絵画、か?7

 私が指導している公民館での一般市民の絵画サークルでは、中高年初心者が多いことと、月2回だけということもあって、主に静物のでデッサンや写生画を描いてきました。ところが私が抽象画を発表しているものですから、抽象画も描いてみたいという希望が出て、以前に高校の授業でやっていた抽象絵画入門の授業のやり方をもとにして描いてもらう機会を持つようにしてみました。高齢の方などの反応はどうかなと思ったのですが、皆さん熱心に取り組んでくださいました。その後年ごとに何回か、抽象的な課題の作業を繰り返してきましたが、これを始めて間もなく描写の絵の方にも変化が表れて来ました。色彩の使い方と構図の取りかたに個性的でのびのびとした自由な感覚が出てきたのです。この変化は驚くほどはっきりした形で表れました。上手い下手とは関係の無い画面としての個性的な魅力が表れてきたのです。特に色彩が鮮やかになりました。
 私自身は学生のうちに受けた加藤先生の影響などから、意識して具象的な形体を画面から排除して抽象的な作品を描き続けてきました。しかしまた、デッサンや風景画なども機会あるごとに描いてきました。
 

幻日 P80 吉田敦彦
 幻日(P80)吉田敦彦 [クリックして見てください。]
 幸い私の居住する地域の同行者が集まっての、週一回の人体デッサンの同好会が始まり、これまで30年以上にわたって続いております。
 いま思うとこの両極端のような仕事を並行して続けていなかったら、私の抽象表現は行き詰ってしまっていたのではないかと思いますし、花一つ描くにもその個性や色彩の感覚に抽象表現で鍛えられた感覚が生きていると思います。
 私は具象や描写の絵画を描く人も、一種の感覚のトレーニングとして抽象表現を試みられることをお勧めします。
 「市民のための美術入門2、デッサンのすすめ」ではデッサンは視覚を主とした感覚のトレーニングであると書きました。同じように抽象表現も色彩や形体に対する感覚のトレーニングであると言えましょう。そしてまた、デッサンが自分の外にある世界との関係でのトレーニングであるのに対して、抽象表現は自分の内面の世界を表出する際の、感覚機能のトレーニングであるといえましょう。対照的な性格がお互いに補完しあうのではないかと思います。

File0223.jpg

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/07/25(火) 09:26:39|
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