市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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思いつくままに21

 近頃は何でも良いから目新しいことをやればよいんだと言うような風潮も感じられます。その上そのような動きの背後に国際的なアート市場の要求のようなものも見え隠れしていて、そうなるともう美術展ではなくてこれはちょっと風変わりなショーとか遊園地でしかないのではないか、と言うような気持ちにさえなります。創造とか表現性とかリアリティーの確立とかいった美術の本来の目標も薄れてしまっていくのかと心配になります。あるいはそろそろ20世紀を彩った実験と発見の至上主義も反省期に入っても良いのではないかなどとも考えます。
 とは言え、私は決して単なる回顧や復古を奨励するつもりはありません。時代は変転し、めまぐるしく人間の意識も変革を迫られていく以上、その時代にふさわしい新しい表現のあり方が常に問われ続けなければならないのは当然です。十年一日のごとくに旧態依然とした壁掛け装飾向きの作品を、ただそのほうがお金になるからと描き続けている絵描き集団の仲間入りはしたくないものです。常に自分を革新し、新たな発見を表現していこうと言う気持ちは常に持ち続けたいものです。そのための実験精神はやはりどこまでも必要です。

 ただしこれからはむやみと目新しいものを追うのではなくて、自己を深め、内面に新たな世界を発見することに積極的であるべだと言うような意味でのもの、あるいはそのために常に新たな感覚を養い保持するための実験精神と言うことになりましょうか。他人の実験や発見に驚く以前に、自分自身の世界を一歩でも広げようとする実験や発見こそ大切にすべきです。ささやかなものでも結構、日常の創造表現行為の中でのささやかな実験精神こそ意味があるのだと思います。そのための手始めとしてあるいは一つのきっかけとして、まずは抽象表現へのチャレンジなどいかがなものかと思うのです。
 何度も書くようですが、抽象表現はもう今では決して前衛でも特殊な表現分野でもありません。ある意味では、最も純粋に美術表現を追求する方法として広く認められている分野です。そして少し慣れてしまえば、これほど自由に自分なりの表現を楽しめる世界は少ないのではないかと思えるに違いない世界です。
 一方でデッサンもお勧めします。デッサンは感覚のトレーニングです。対象をよく見て描く、その過程に多くの発見があるはずです。花であれ風景であれ人体であれ、何かを美しいと思って描写してみるうちには、こんな色やあんな形の組み合わせが「美しさ」を演出しているのかと気づくようなことがしばしばです。そのような美の秘密の発見のためにも、デッサンはやはり良いものです。抽象でも具象でもそのような発見の喜びを、一人でも多くの方々に味わっていただきたいものです。。一人でも多くの人に、美術表現を自らの手とハートで楽しんでもらいたいものだと思います。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/12/27(水) 17:08:27|
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