市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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なぜ抽象絵画、か?6

「うまい」「きれい」「そっくり」この三つが多くの場合絵画作品に対する賞賛の言葉として用いられますが、これらは描写の技術に対する賞賛の言葉であって、絵画によって得られる感動はもっと別なところにもあるのではないかということがあり、何も描かれて無い絵にも、感動を呼び覚ます力があるのではないかということです。
 結構、身なりも風采も立派な紳士などが「抽象はわかりません」などといとも簡単におっしゃる。それなら具象ならわかるのかと聞き返したくなります。「うまい、きれい、そっくり」以上のものを感じておられるのかどうかと。もっとも抽象絵画がわかりにくいのも事実かもしれません。何か形があれば何を描こうとしたかくらいはわかるから安心できますが、何も形が描かれてないと取り付く手がかりが無いとみえるのでしょう。
 ここでは「絵画がわかると言うことはどういうことなのか」という問題に突き当たりますが、この問題は大変に大きくて難しくて、簡単に説明できるものではありません。これから書いていくこのブログ全体の重要なテーマの一つになるだろうと思います。ただわからないから難しい、難しいから描けない、と言うものでもないのです。
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 このブログの目的は、誰にでも抽象絵画を楽しんで描いてもらいたいと言うことです。見てもわからないと言う方でも、描いてみれば思ってより簡単に描けるものなのです。
 数年前まで美大の先生の中にも「画学生の分際で抽象絵画を描くなんて生意気だ」と生徒をしかりつけるような人がいたのです。私が教えた高校の卒業生の一人は担当の教授に「この美大を卒業するまでは抽象を描くな」と言われたそうです。これらの考え方の底には抽象絵画というものは難しいもので、特殊な専門的な知識や技術を身につけた者でないとと描けないものだ、というような意識がはたらいているのだと思います。まずデッサンなどの描写の勉強をみっちりやることが先で、それがマスターできてから自分のやりたいことをやればよい。抽象をやるにしてもそれなりの順序を踏んでから入るべきだ。
 私もデッサンをやることは良いことだと思っています。絵画に限らず視覚芸術を志す人ならやるべき基礎トレーニングで、それも一生続けるべきものだと思っています。デッサン力がないと抽象絵画にも作品としてもまとまりを持たせられないのです。
 しかしまたです。デッサンばかりやると言うのも考え物です。美大の学生の中にも往々いるようですが、何を描かせても上手くきれいに描けるが、何を自分が本当に描きたいのかがわからない人がいる。こういう人が他人の作品を模写したようなものを、自分の作品として発表したりすることになったりするのですが。そうなっては困るので、勉強中の学生でもデッサンと並行して抽象でも何でも良いから、自由に自分のやりたいことをやってみる機会を持つべきだと思うのです。

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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/07/24(月) 08:36:45|
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