市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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はじめに1、抽象絵画はわからないか?

 抽象絵画は売れません。アメリカ辺りではそうでもないようですが。この国ではまだ、展覧会場で「抽象絵画はわからない」と言ってもコケンにかかわるようなことは無いのです。「どうせ誰にもわかりゃしないのだろうし、わからなくても何も困ることは無い」と多くの人が思っています。だから売れません。
 現代美術に関する著書も多い著名な美術評論家に、私の個展の会場で「私は抽象はわかりません」とまず言明されてしまって、返事に困ったことがありました。
 例えばアメリカやフランスの映画を見ていて、ドラマの背景が現代のオフィスや家庭であったりして、その壁面に掛かっている絵がたいてい抽象絵画であることにお気づきではありませんか。現代の映画作家のプライドによるものかも知れず、現代の雰囲気を表すためのものかもしれませんが。
 引き換えて日本の映画やテレビドラマの背景には抽象絵画どころか絵が現れること自体が珍しいようです。それは住宅の作り方の違いによるかもしれません。古来の床の間と言うアートスペースが廃れて、せいぜい玄関や応接間の壁の一部位しか絵画を展示できる場所がありません。そこにせいぜい印象派風かイラストタッチあるいはメルヘン風の油か水彩か版画などの小品が掛かっていれば良い方で、大型の抽象絵画などまず考えられません。オフィスとなるとなおのことで、ただひたすら機能的かむやみと雑然としていてアートの出る幕などありません。テレビのニュースに出てくる官邸などでも同じこと。
 モダーンな現代風のホテルの大きなロビーホールのかべに、あいも変わらず鈍い色調の金色の鯉などの絵が掛かっていたりします。マグロかと思えるような大きなのが空中を泳いでいます(水中のつもりで描いたのでしょうが)。鯉の代わりに、色彩鮮やかなサム・フランシス調の大作でも掛けてあったならばそこの雰囲気もぐっとモダーンなものになったでしょうに。
「失われし者たちへ」130号F

「失われし者たちへ」130号F
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/07/16(日) 08:54:28|
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