市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

お願い

 このブログは出版社倒産により絶版になった旧著を細部を調整しながら写したものです。右下のリンク欄の「ここから読み始めて」をクリックすれば最初のページが出ますので、なるべく順を追って読んでください
スポンサーサイト

テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/07/30(金) 09:11:35|
  2. 絵画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

抽象の壁

 かつて、「馬鹿の壁」という本が出回って、それに懸けて「馬鹿の壁ならぬ抽象の壁」と言って見たりしている。これとわかる形象が描かれていないから「分らない」となり、抽象なんか「わからなくても良い」となりついには抽象なんか「くだらない」とか「意味が無い」とか言う、いはば拒絶反応を見せる人が結構多いのです。もっとも近頃の若い人にはそのような傾向が薄れてきたいるようですが。
 どう見たら良いのかなどの質問には私も答えに窮することがしばしばあるのですが、「わかろうとしなくて良いのですよ、ただなんとなく見ていて感じるものがないですか、美しいとか汚いとか、力強いとか繊細だとか、生命感とか迫力とか・・・、何か感じればそれがわかったと言うことです。もし何も感じることが無かったとしたらそれはもう仕方の無いことで、その作品とのコンタクトが取れないとあきらめるのですね」なんて言って見る。
 ただ本来はこれらの何とはなしに感じる感動こそが絵画鑑賞の本領であって、具象も抽象も無く、上手いとかへたとかそっくりとか似てないとか言う見方は一面的なもの。写真が登場した19世紀末以来、絵画の価値は描写技術の巧みさだけでは判断されなくなって来ている。目に見えない精神的なものが表現されていなければ価値が無いといわれるようになって来ている。上手いへたの技術評価をできるだけ排除して、見えないものを色と形で表現しようとする所から抽象絵画が始まった。つまり絵画は「表現」になったと言うこと。
 ただし抽象絵画に技術が不要かと言うとただ一つ生き残っているものがある。色彩も含めての「空間造形」あるいは「空間構成」あるいは「コンポジション」。キャンバスと言うただの空間を意味のある(リアリティーのある)空間にすること、つまり新たな空間の「創造」。もっともこの点についても50年代アメリカのアクションペインティングのオールオーバー以来否定する作家が出て来ているのだが。
 抽象絵画の使命は私は以上の二つ「表現」と「創造」にあると思っています。

  1. 2010/07/15(木) 09:02:11|
  2. 絵画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。