市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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抽象の時代は去ったか?

 さる美術家団体の機関紙に「ニューヨークでもパリでも、抽象絵画は過去のものとして画商たちから相手にされなくなっている、」というようなことで抽象の時代は終わったと言う記事が出ていた。
 たしかに近年のコンテンポラリーアートの動きを見ても抽象表現は少なくなり、具象と言うか具体とでも言うべきかものや映像に頼った表現がはばをきかせている。日本では特に、写真的な細密な描写技術を競うがごとき傾向が活発化しているように見える。しかしその殆どの作品を見るに、私には具象の限界がありありと見えるように思われて興ざめすることが多いのだ。行き着くところは結局写真ではないのか。写真技術の発達に具象絵画は追いつけるのだろうかと思ってしまう。せいぜい印象派風とかセザンヌ風とかあるいはクリムト風とかアレンジしてみても、本当の意味での独創的な表現の可能性は表れて来ていない。
 一方、抽象の表現性には限界があり、既にその可能性は今までの作家によってほぼ試みつくされてしまっているのかもしれないとも思うが、それは具象だって同じようなことだと思う。
 売れるかどうかと言うことでなら確かに、具象の方が一目見た眼に分りやすいから売れるだろう。しかし描く立場からして、どちらが描いて面白いかと言うことで比較してみれば、どっちもどっちではないかと思う。
 これまで抽象を描き続けてきた私にとっては、抽象で追及するべき世界はまだまだ広がっており、一点描くたびに新しい世界が広がってくるように見える。それに日本国内で見るなら、今やっと抽象が一般的に認められてきたと言うくらいの段階に見える。この数年、身の回りに抽象表現を試みる人が増えてきつつあり、気軽に抽象表現を楽しもうという雰囲気も広がりつつあると思う。
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  1. 2009/03/30(月) 09:45:22|
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