市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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抽象絵画とデッサン力

 絵画の基礎勉強と言われるデッサンだが、抽象画を描く人には関係ないものと考えられがちだ。たしかにデッサンから学ぶものを描写技術とだけ考えれば関係ないように見える。
 しかしものの形を正確に描写するには、絶えず相対的な位置関係や比例関係、角度や距離を確かめねばならない。陰影明暗を正確に判断するためには、光の方向と面の角度に敏感でなければならないし、画面全体の中での相対的な度合いを確かめていかねばならない。それらを直感的に把握できる能力がデッサン力ではないだろうか。
 デッサン力はその故に対象(モチーフ)の周辺をも含めて、一定の広がりの空間全体を把握する能力と密接に結びついている。抽象を描くときにキャンバスなどの空間をきちんと把握できなければ、密度のある(リアリティーのある)空間を創造することは出来ない。
 また、デッサン力を身につけた者の視覚は常に、対象を造形的に把握することができる眼である。自然のあらゆる美、あらゆる新鮮な形態や色彩や陰影を観察し把握することができる。そこから得た感動は抽象表現の原動力になりえる。
 なお描写においても、人は必然的に対象を大なり小なり単純化したり構成化したりして認識する。写生は抽象の始まりと言われるゆえんである。デッサンにおいても、抽象化や構成的なあるいは表現的なデフォルメの操作が加えられても良い。そのような経験は抽象表現の内容を豊かにするだろう。
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  1. 2008/04/26(土) 09:27:57|
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