市民のための美術入門3、抽象絵画のすすめ

描いてみたい人のための抽象絵画の考え方や描き方や入り方などについて、できるだけわかりやすい言葉で書いていきたい。姉妹編「1、油絵のすすめ」「2、デッサンのすすめ」とで「絵画とは何か」にも行き着きたい。

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三つの入り口2

1、写実性(リアリティー)
 とっぱなから、アレッと思われるかもしれませんね。写実は抽象の反対ではなかったでしょうか。なのに抽象絵画の入り口に「写実」があるとは。
ブログ「デッサンのすすめ」のどこかにも書いたはずです。「写実は抽象の始まりだ」とか。あらゆるものを細部までそっくり描くことはできっこない話ですから、どうしても形の省略や整理や単純化が必要になります。だいたい三次元のものを二次元平面に写すこと自体が、抽象の作業ではないですか。などといったことだったの思います。写実と言いながらも、要点さえ押さえれば簡略化したり整理したりしてもかまわないのです。その方向をドンドン推し進めていくと、結局抽象絵画に行き着いてしまいます。
 例えばあの実に単純明快な構成の作品を作ったモンドリアンには、純粋抽象の作品を描くまでの過程で次のような作品があります。一本の樹を描いてその要素だけを引き出して行ったら、何本かの幾何学的な線にいたりついたということのようです。
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テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/30(月) 09:31:20|
  2. 絵画入門
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第4章 抽象絵画三つの入口

 抽象絵画を描くにしても見るにしても、デザインとの違いは何のかなと思います。形らしい形が無いのだから、衣装や壁紙などの模様とどこに違いがあるのかと思います。モンドリアンルックなんて衣装のデザインがはやったことがありましたが、実際に抽象絵画、抽象絵画とデザインの違いがでるのかについて考えて見ましょう。ただきれいであればよい模様と違って、抽象絵画には何かが無ければならないのではないか。その何かとは結局は内容とでも言うべきものではないのかと言う辺りで。
 また抽象絵画といってもいろいろな異なったスタイルがあって、それぞれに見方考え方が異なるようで戸惑います。例えばモンドリアンとクレーの作品のどちらが優れているか、などと比較することは無理です。それらの作品を見比べていると、ごく基本的なところで狙いが異なっているように思えます。
 表現意図の違いと言うことです。そこでここでは内容とか表現意図とか言っているものの内最も基本的な三つについて考えてみようと思います。これまた初心者にとっては抽象絵画への三つの入り口と言うべきものになるでしょうし、抽象絵画に欠かせない三つの要素と言うことも出来るでしょう。
 ただし本当は抽象絵画だけのものではなくて、あらゆる絵画表現や映像表現についての価値を決定する基本的な要素でもあるはずです。

テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/29(日) 09:24:15|
  2. 絵画入門
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形について6

 平衡曲線による構成も、いろいろとバリエーションが考えられます。自然の中にも平行曲線のデザインは良く見られます。例えば樹木の木目とか年輪とか葉脈、指紋、くもの巣などなど。シマウマの模様のような大きなものから蝶や蜂などの昆虫の体に見られる模様など、いろいろと参考にしてみてください。波や雲や流水などの流動するものにもしばしば平行線が感じられ、それに基づいて図案化がなされたりしていますから、それらも参考になりましょう。厚紙から任意の曲線を切り抜いて、それを少しづつずらしながらなぞっていけば、いろいろ多様な平行曲線群を作り出せます。
 円や長方形や三角形などの面的な形体も、平面構成の要素として加えていきましょう。いずれもそれぞれに個性のある形体ですから、その位置や大きさや角度には気を配らねばなりません。
 円は求心力あるいは拡散力を持っていて強い存在感を発揮する形ですから、相当混乱した雑然とした空間でもまとめてしまいます。正方形も求心力があり主役になりたがる形ですし、直角の塊として秩序感をしっかり備えています。三角形は三つの角の方向や位置の関係次第で、動きをもったり安定感を表したりします。
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  1. 2006/10/28(土) 09:22:56|
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形について5

 さて以上のようなトレーニングについで、少し大きな画面の中で自由な直線の構成練習をやってみましょう。
 とにかくまず最初にエイヤッと任意の直線を引いて見て、その線と与えられた空間の全体との関係を視野に納めながら、ほどよいと思われるところに2本目の線を描きこむ。平行でもよし斜めでもよし、近くでも離れていても長くても近くても良いが、先に引いた線と呼応すると感じられる線でありたいもの。3本目、4本目と自由にしかし常に空間全体と先に引いた線との関わりを意識しながら引いていく。
 と言っても理屈や計算を考える必要は無くて、どこまでも直感的に進めましょう。もっとも、何らかの数学的な計算を加えてみるのも一興かもしれません。間隔や長さの変化に比例関係や数列などを当てはめてみるとか。
 あるいは何かバックグラウンドムージックを聞きながらやるのも良いでしょう。
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  1. 2006/10/27(金) 09:48:52|
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形について4

 垂直線をちょっと傾けてみると、また違った空間が生まれます。もっと傾けてしまうとバランスの感覚からの不満も表れますでしょうから、逆の方向の傾いた平行線も加えてバランスをとりましょう。つまり2種類の斜線による構成と言うことになります。この場合直線のぶつかる接点で止めるか交差させるかによっても、出来る空間の質が異なってきます。
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 2方向の線の角度を90度にすると、急に何かカチッとした秩序感が生まれてきます。直角が整然とした秩序感を生み出す一つの要素になる、ということです。中でも垂直線と水平線の構成は、最も秩序間の強い構成です。
 試みに一本の直線を任意に引いてみて、その線上の任意の位置から直角に2本目の直線を伸ばす。バランスに配慮しながら、伸ばした線からまた次の線を伸ばすと言うことを繰り返していけば、直角と言う要素でまとまりながら一つの独自の空間を作り出せます。最初の一本目の引き方次第で、性格の違いが現れます。
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  1. 2006/10/25(水) 09:40:55|
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形について3

「デッサンのすすめ」にも構成練習の例がありましたが、ここでもしばらく線を使った構成感覚のトレーニングを試みて見ましょう。
 線というものは形体の最も基本的な素材であり要素です。何を描くにもまず線から入るのが普通ですし、人間のあらゆる形体の認識もまず線で行うらしいのです。そういう線ですから線の動き次第で空間の表情が決まります。
 整然とした秩序ある空間も作れますし、流動感を生み出したりリズミカルな軽快感を生み出したりもします。線の使い方に慣れることが空間の使い方に慣れることだともいえるようです。
 まずは平行線。同じ方向に引かれた何本かの線。これがなかなかの曲者で、一本の線では何の意味も持たなかったものが、2本になったり3本になったりするとはっきりと表情が現れる。垂直線を並べるとか水平線を並べることからやって見ましょう。
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  1. 2006/10/24(火) 09:43:54|
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形について2

 さてそこで色彩について一通り書いたのだから、次は形について書くべきでしょう。形はその配置やお互いの響き合いの問題と切り離せませんから、直ちに構成の問題にもなります。
 この問題については並行している、二つのブロ具(油絵のすすめ。デッサンのすすめ)で構図の問題として取り上げてきていますので、それを読んでいただければと思います。
 特に対象の形に縛られることの無い抽象絵画では、形体は即構図の問題であり空間造形の問題です。基本的に、まずキャンバスを一定の2次元の空間としてとらえることと、その空間をいかに生かして使うかの問題です。そのためには、先の配色構成練習にでてきた長方形や三角形や円や垂直線や水平線や平行線などのそれぞれの性質を知ることです。そして繰り返し(リピート)と平衡(バランス)が最も基本的な構成の要素ですし、この二つから律動(リズム)や動勢(ムーブマン)等の造形要素も生まれますから、これらについて研究を深める必要があります。

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  1. 2006/10/23(月) 09:32:54|
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4,形(フォルム)について

 初心者は、抽象絵画には色彩から入るのが良いかと思います。もともと抽象絵画のはじまりが、歴史的に見ても色彩のデッサンからの解放の流れの中でうまれたとも考えられます。それで、ここまで色彩についてちょっと詳しく書いてきました。
 ただしあらためてここで念をおさねばならないのは、色彩は結局感覚であって理屈ではないと言うことです。色彩理論はどこまでも色彩感覚の幅や経験を広げ深めるための手がかりであって、それ以上のものでは有りません。作家として表現者としては、つまるところは今使いたいと思う色を使うしかないのです。そしてそれを繰り返す中で色彩に慣れ親しみ、自由にこなせるようになっていくしかないのです。
 色彩は詩です。歌です。形も表現力を持ちますが、見るものの目にまず飛び込んできて、感動を引き起こすのは色彩でしょう。歌うように情緒や感動を込めて喜びを持って、色彩を使って行きたいものです。ルノアールを見ても、ボナールを見てもクレーを見ても、カンディンスキーを見ても皆色彩が響きあい何らかの情緒を伴って美しいのです。
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  1. 2006/10/22(日) 10:24:14|
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配色練習9

 配色の奥の手の一つにグラデーションという技法があります。これを用いると、使う色の数を相当数に増やしても調和が取れた美しい配色になるのです。
だんだん変化とでも言いましょうか、つまり赤と緑ではどぎついコントラストの配色ですが、その2色の間にだいだい、黄だいだい、黄色、黄緑を色相環の順に並べてはさむと、美しい調和のグラデーション配色になるのです。これは色相のグラデーションで、虹のような美しさが現れるのですが、明度のグラデーションや彩度のグラデーションもあります。いろいろなもののデザインに応用されていますから家の中や街角などでも探してみてください。
 また無彩色という色は便利な色でどんな色とでも調和しますし、相手の色の彩度を高めてくれます。例えば、どうもしっくり調和してくれない2色があるとしたら、その間に無彩色をはさめば良いのです。黒い輪郭線をはっきり描いた塗り絵や漫画などが、どんな配色でもきれいに見えるのはこのためです。そう言えば黒や白やグレーの服には、どんなに鮮やかな色のネクタイや装身具でも安心して使えますね。ということで大変便利な無彩色ですが、これにばかり頼っていては、本当の意味での色彩感覚は育ちません。日本の公募団体展などでは黒や灰色に頼っている作品が多く展示されている場合が多く、西欧の美術展などに比べて色感の貧しさを感じさせます。いろいろな色を、美しく豊かな表現力を持たせて使って行きたいものです。
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  1. 2006/10/19(木) 10:29:50|
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配色練習8

例題10 色の条件=コントラストの強い配色
    構成の条件=バランスを強調する構成
 できるだけ性質の異なった色の配色ということで、明度差や彩度差や色相差の大きい、ということは、色立体で離れた色同士の配色と言うことになります。三色の場合なら三原色とかアンチ三原色(だいだい、みどり、むらさき)など。明示度の高い配色とか進出色と後退色とかで考えても良いでしょう。
 バランスを強調すると言うことは動きや変化の強い構成で、しかし何とかバランスが取れているよと言うような構成のことです。安定感の強いシンメトリーや単純な繰り返し(リピート)ではつまりません。
 そのほかは全く自由です。色数も形も自由です。できるだけ変化に富んでいてしかしバランスが取れていてできるだけ目立つ、強烈な印象の配色図案を作ってください。
 なおバランスの感覚については、基本的に人間に生まれつき備わっている感覚ですから、見てみて不安定感や不快感に襲われるようなものでなければよいと思って作ってください。
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  1. 2006/10/18(水) 09:41:48|
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配色練習7

例題9 色の条件=補色の配色
    構成の条件=シンメトリー
 補色と言うのは色相環で正反対の位置にある色相のことです。赤に対する補色は青緑、だいだい色に対しては緑青、黄色に対しては青紫、緑に対しては赤紫、青に対しては黄だいだい紫に対しては黄緑。以上のうちの一組の色紙を取り出してシンメトリー(左右対称)、つまり中心線(対称軸)を境にして左右の形が全く反転した同形になるように構成してください。
 補色の効果を試す意味では、出来るだけそれぞれの色の純色を多く用いた方が良いのです。それらに白や黒を混ぜた明色や暗色や濁色も使ってよいのですが、補色同士の配色のもつ独特の効果は薄れます。
 なおシンメトリーと言うことですから色彩もシンメトリーに考えて貼ってください。色紙を二つに折ってから適当にはさみで切り抜いて開けばシンメトリーの形になりますから、補色の一方の色紙を地色として貼り、その上にもう一方の色紙で上記のようにして作ったシンメトリーの形を中心軸をあわせるようにして貼れば良いのです。
 絵の具の場合はロールシャッハ図形を利用しても良いでしょう。絵の具をたっぷりつけた紙を二つ折りにして、密着させてから開けばよいので、乾いてからもう一色を同じように使えば出来上がりです。

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  1. 2006/10/13(金) 10:04:39|
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配色練習6

例題8 色の条件=紫の類似色による配色
    構成の条件=平行曲線による構成
 トーナルには余り色数がありませんが、12から14、22、29、37の色紙が使えます。
 絵の具の場合は、通常の赤と青の絵の具を混ぜて出来る紫は大分鮮度が落ちますので、紫の絵の具やマゼンタ系の赤が欲しいです。マゼンタとコバルトブルーやウルトラマリンの混色なら、相当鮮やかな紫を得ることができます。もちろん、それらに黒や白を混ぜて使ってもかまいません。
 平行曲線は多重円や渦巻き型や流水文様などから自由曲線を並べたものなどいろいろと考えられます。若干平行でない部分があってもその特徴が現れていればよいことにしましょう。
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  1. 2006/10/11(水) 09:47:56|
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配色練習5

例題6 色の条件=緑の類似色による配色。
    構成の条件=円による規則性のある繰り返し
 類似色の範囲についてはやや幅があります。黄色と青を含めるかと言ったあたりです。トーナルでは6から10、18~20、26、27、34、35の色ということにしておきます。
 絵の具の場合は、緑にレモン黄や青の絵の具を混ぜてできる色ということですが、青がコバルトブルーやウルトラマリンですと、出来た青緑はやや濁った色になります。シアン系の青(フタロシアニンブルーなど)が有ると良いのですが。これに更に白や黒も混ぜて使ってよいと言うことです。
 円は何らかの規則に従って配置してください。大小交互に並べるとか、だんだん大きくとか。
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  1. 2006/10/09(月) 09:53:01|
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配色練習4

例題4 色の条件=無彩色と濁色の配色
    構成の条件=三角形の規則性を持った繰り返し
 無彩色とは黒と白と灰色のことです。トーナルでは44番から48番の色紙です。濁色は純色に灰色の混じった色です。トーナルでは38番から43番の色です。あわせて11枚の色紙が使えますからそのうち4枚以上を使っては配色して下さい。
 規則性を持った繰り返しについては、いろいろなものが考えられます。例えば同じ大きさのものだけを規則正しく配置するとか、小さいものから大きなものへ順序に並べるとか、放射状に配置するとかシンメトリーに配置するとかいろいろあると思います。工夫してみてください。
 絵の具では一々灰色を作って混ぜていかねばならないので、手間が掛かります。最初に幾つかの灰色を作っておいて、少しづつ何かの色を混ぜながら塗り分けていけばよいのでしょう。
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  1. 2006/10/07(土) 08:59:32|
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配色練習3

例題2 色の条件=明色の配色
    構成の条件=一定の方向の長方形
 明色とは純色に白を混ぜてできる色です。桃色とか肌色とか空色などです。
 トーナルでは15~29番の色紙がそれに当たります。その15枚の色紙から4枚以上を選んで長方形に切って貼ってゆけばよいのですが、今度は長方形の貼るときの角度を一定にして、より整然とした感覚の図案を作ってみようと言うことです。水平垂直も良し傾いたものもよし、きちんと貼り分けてもよし、色紙が重なってもよし。
 今回も重なったりはみ出したりしたために、長方形でない形が表れても差し支えないことにします。
 絵の具の場合は、例題1で使った純色に白を混ぜた色だけでの配色です。水で薄めても明色になりますからそれでもよいのですが、できるだけむら無く塗ってください。
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  1. 2006/10/05(木) 09:14:56|
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配色練習2

 まず類似色などの限定された色群の配色と類似形体(パターン)の繰り返し(リピート)原則の例題を幾つかやって、いろいろな色群の持つ表現性や特徴を理解していただきます。色紙の場合は先に色紙の隅に、袋の裏にある色の名前と番号を見ながら、それにあわせて一枚づつ番号を書き込んで置いてください。
例題1 色の条件=純色の配色
    形(構成)の条件=長方形の繰り返し(リピート)
 標準色紙を使う場合は、純色とは無彩色(白、黒、灰色)の混じらない色のことですから、トーナル標準色紙の場合は1番から14番までがそれに当たります。それを長方形に切って貼り付けて図案を作ってください。
 リピートの原則は、「同じ要素を持ったパターンだけで組み立てれば平面の一体化が出来、構図がまとまる」と言うことです。
 長方形の大きさや形は自由に考えて良いのです。鉛筆で下書きをしてからでも良いですが、とにかく色紙を長方形に切って貼ればよいのです。部分的に重なり合ってもかまいませんし、周囲の枠からはみ出したら切り落としてそのために一部長方形ではない形ができたとしても良いことにします。配色の練習ですから色数は4色以上は使って欲しいし、できるだけ隙間無く貼りつめてください。
 File0274.jpg

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  1. 2006/10/04(水) 08:55:43|
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3配色練習

 基本的な意味で色彩に慣れて、色感の幅を広げるには写生が良いでしょうが、色彩学的に系統的に行われる配色練習も、好みに偏りがちな色彩経験の幅を広げるのに役立ちます。いろいろなやり方があるでしょうが、ここでは私が学校の授業で行ってきた基礎的なものをあげて見ます。
 絵の具でも良いのですが、私は日本色研のトーナルという標準色紙のB6版48色のものを使いました。絵の具の場合は色をムラ無く塗ると言う技術が必要になり、結構細密な作業にもなりますが、色紙の方はその必要が無いだけ作業がはかどりますし、色の選定や照合なども簡単に出来ます。ただし色紙では使える色が限定されてしまうのに対して、絵の具は自由に好みの色調を出せますしボカシなどの変化も楽しめますので、一長一短ではあります。パステルやクレヨンや色鉛筆でも配色の効果はある程度わかります。とりあえず身近にある材料で試みてみてください。
 授業ではB6の大きさの枠の中に作図する形で行いましたが、特に大きさを限定せずに中心から始めて周囲に広げていくような形でも面白いと思います。
図案を作るのですから、色とともに形をどうするかの問題があり、ついでに構成の練習も兼ねて行います。構成の要素については姉妹ブログの「デッサンのすすめ」や「油絵のすすめ」を見てください。

テーマ:抽象絵画のすすめ - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2006/10/02(月) 10:31:14|
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